著者:大嶋 祥誉
概要
自分に見えている情報で、何を判断することができるのか。表層の情報からでは正確な情報を取得することは難しいかもしれない。そこで、情報に対してはなぜ、だから何を考えることで、表面的な理解から、根本原因の理解につながる思考を自分のものにできるようになってみよう。この著作では、世界有数の企業である、マッキンゼーに入社して、受けて感じた著者の新人研修の体験を、読者にも体験することができる1冊です。
部分要約
第1章 プロフェッショナルの流儀
マッキンゼーにおけるプロフェッショナルとは、顧客第一主義であることです。顧客第一主義とは、顧客をそのまま第一に考えることです。その姿勢とは、完璧主義、実際に顧客の課題を体験することを大事にしています。完璧主義に関しては、言わずもがなです。作成する資料一つに関しても、全身全霊を尽くすことはもちろん、身だしなみなど、細かいポイントにも気遣いをすることを大事にしています。また、実際に顧客の課題を体験することとは、顧客から課題についての話を聞くだけでなく、顧客先に赴いて、生の体験を得ることで、根本原因等を理解することができることにつながります。これが、マッキンゼーの社員のプロフェッショナリティです。
第2章 問題解決の基本プロセス
問題解決を行うことで、マッキンゼーは以下のプロセスを踏みます。問題定義、問題の構造を把握する、問題を分解する、問題を分析する、仮設を立てて検証する、解決策を導く。まず、問題定義をします。ここで大事なことは、問題に対してのゴールを明確にすることです。そして、問題の構造を把握します。問題の構造を把握するうえでは、事象と要因を分けるようにします。この作業は、問題を分解するに似ていますが、ポイントとしては、ある問題として得られている要因だけでなく、その奥深くの要因を調査するところです。そして、問題を分解します。構造を把握することで、どの部分がどの要因につながっているかといったところを明確にすることが課題です。これには、ロジックツリーを使用することで、理解しやすい形にすることができると思います。そして、問題を分析します。ロジックツリーを参照しながら、一つ一つに問題を分析します。そこから、問題に対しての仮設を立てて検証します。分析で上がってきた問題に対しての課題を、仮設を立ててどの要因からきているかを検証します。ここで仮設を立てる順序としては、最も課題に対して直結している問題からきているかどうかです。これができた後、最終的に課題に対しての解決策を導きます。これが、一連の問題解決のプロセスです。

第4章 問題解決力を高める思考術
まずは、問題をコインの表裏で考えないことは大事です。問題とは、様々な要因が絡まって問題となっています。コインが裏を向いている(問題がある状態)ならば、表にすればよい(問題ではない状態)にするというのは現実的ではないでしょう。また、フレームワーク的思考術を導入してみましょう。有名なところでいうと、3C(Customer,Competitor,Company)といったフレームワークに落とし込むことで、情報の整理をしやすくし、無駄な思考を減らし、ほかのところでパフォーマンスを向上させる。といったところは、大事です。また、事実と意見を分けることも問題解決には大切です。問題解決において、意見とは生の声ですが、事実ではありません。事実ではないということは、正しい情報ではないということにもつながります。それはノイズです。そのため、事実と意見を分けることは大事です。
最後に
この本を読んでの感想
今回は、マッキンゼー流入社一年目問題解決の教科書を読んでみました。AIの台頭で、課題解決という仕事はなくなるかもしれないと世間的には考えられています。しかし、私の意見としては、潜在する課題に対して、AIは課題としてとらえて改善してくれるところまでしてくれるのはまだまだ先だと考えています。また、仕事をする上で、大事になるだろう視点として、課題解決はあると考えているため読んでよかったです。
この本のおすすめ度(☆4)
入社1年目で学んだことというため、新人研修で学んだことの内容がメインで話が進んでいきます。そのため、高度に成長した人材のノウハウ的なところではなく、基本的なところから話の内容が進んでいくため、読んでいて非常に理解しやすく、図で解説してある部分も大量にあるのもよかったです。普通に仕事をしている上で、普通に得られる能力ではないと考えるため、幅広くお勧めできる1冊だと思います。ぜひ手に取って読んでみてください。