Version 1.0.0

著者:伊藤 羊一

はじめに


 この本は、ヤフー株式会社 Yahoo!アカデミア学長 グロービズ経営大学院 客員教授である伊藤 羊一さんが書いた本です。タイトルは、1分で話せ。とても簡単でとても印象的なフレーズです。この言葉を聞いて、とても簡単なことだと感じるかもしれません。しかし、実際に簡単に理解することができたと感じた人が自分ができているかどうかを考えてみると、意外にも難しいことであることがわかると考えます。そこで、この本では1分で相手を動かすことを可能にする話方についての話をしています。この本を読むことで、1分で話相手に簡単に伝えたいことだけを伝えて、相手を動かすことができるかもしれません。

要約


 この本は、7章に内容が分かれています。第1章で、まず導入が行われています。そして第2章から第6章で、1分で話すことのメリット、そしてそこから導き出される結果などの内容がたくさん記述されています。そして、最後の7章では実践としての内容が書かれていました。

導入

 この本のタイトルである「一分で話せ」とは、どのような内容であるだろうか?

 人間とは元来、話を長く聞くことができる種族ではない。そのため、話を相手につたえるためにはどのようにすることが好ましいか?そう、できるだけ簡潔に話をまとめるということである。その簡潔に話す方法として、気をつけることというのが1分で話すということだ。

 話の内容を全て1分にまとめることが、相手を動かすコツである。

内容

 まず、「1分で話せ」ということでもっとも求められることは、「結論」から話すことである。これは、どのこういう系の本であっても言われると考えられるが、やはりもっとも必要な内容であることには変わりないということがここでも証明された。。

 そのうえに必要になるものは、1分で話すうえでのロジックを構成することである。よくある例だが、話すのが下手な人は、「根拠」のみを淡々と述べるだけで何を目的とした会話をしているかわからないことがあると考える。そのため、何を目的とした(今回の場合で言えば、結論に導くこと)ものか明らかにする必要があるだろう。

 そして、ここから1分で話すために重要になってくるテクニックについて、話をしていく。まず、いらない言葉は削ることである。言葉のはじめに、「基本的に」などといった言葉は必要がないため使用しない癖をつけることが重要だ。また、言葉だけでなく話にもこのテクニックは応用することができる。具体的には、プロセスを話す・反対意見を混ぜるなどといったことだ。これらのことは、相手の理解に影響が出るため、話が通りづらくなってしまう可能性があるためである。

 次に紹介するテクニックは1分で最大限相手に物事を伝えるために重要になるテクニックである。それは、簡単に理解することができる言葉で話すことである。具体的な例としては、「子供」に何かを説明することだ。「子供」に対して、何かを説明する際に気をつけることは何だろうか?難解な言葉を使わない、無駄な言い回しをしないなど。では、大人に対してではどうして難解な言葉を使用して良いのだろうか?相手が、説明される内容について深く理解している場合、簡単な説明をすると周りくどくなるため、例外となるかもしれない。しかし、実際にクライアントなどと話す場合などにはそのようなことはあまりないと考える。難解な言葉を使用していると、その言葉で理解する時間を使用してしまい、それ以降の内容が頭に入ってこないかもしれない。そのため、易解な言葉を使用することを心がけることは、より本題が伝わるテクニックの一つとなる。

 次のテクニックは、1分で話すためのテクニックというよりプレゼンの有効活用的なテクニックだが、相手に伝える際にはプレゼンを作成すると考えているため、重要なテクニックとして、ここで紹介する。そのテクニックとは、プレゼンを使用する際には、話を聞かないでスライド1枚で理解することができる資料を作成するというテクニックである。スライドは、話を聞いてもらうことで理解することが可能であるものとして考える人間もいるかもしれない。しかし、相手に何か伝える際にはあまりよい方法ではないかもしれない。相手に、「めんどくさい」と思われてしまうと、そもそも話を聞いてもらうことができないかもしれない。逆に、スライドの資料で伝えたいことが理解することが可能であれば、相手はスライドだけでもみてやるかという気になるかもしれない。その気にさせてしまえば、話も聞いてもらうことが可能になるかもしれない。大事なことは、相手に動いてもらうということを常に心がけながら動くことである。

 最後のテクニックとしては、話の持って行き方である。ここでは、PREP法などといったものを深い部分まで説明していました。

実践

 実践ということで、

・相手(上司)から、いきなり質問された際にどのようにすればいいか?

・相手がそもそもプレゼンを聞いてくれない際にどのようにすればいいか?

・上司への意見をする際にどのようにすればいいか?

 上記3つについての話をここでは取り扱っていこうと考えている。

 まず、「相手(上司)から、いきなり質問された際にどのようにすればいいか?」について。

 第一に、相手が求めている質問に対しての回答は、どのようなものであるか考えることである。そして、その回答を考えるということである。内容部でも、記述したが「話をするうえでのロジックを構成する」というテクニックを使用することで、唐突な質問で頭が真っ白になることなく、質問の意図からジャンルを汲み取り、そのジャンルで回答をロジックから作成してしまえばOKである。

 そして、「相手がそもそもプレゼンを聞いてくれない際にどのようにすればいいか?」について。

 大半が、大きな声を出すことで相手が聞いてくれることがあると考えられる。相手に伝える意識があれば、声の大きさというのは必然的に大きくなると考えられる。伝える意識があれば、声の大きさだけでなく、声のトーンまでも変わりより良いプレゼンとなるだろう。そのようなことの積み重ねで、相手がプレゼンを聞いてくれるようになるだろうと考えられる。

 最後に、「上司への意見をする際にどのようにすればいいか?」について。

 これは、相手に対してロジックで自分の意見を押し通すのではなく、相手と対話していくことで意見をすることが重要である。より良い結果を生み出すことを目的としているため、対話をすることは重要である。上司といえども、部下より全ての面で優秀なわけではないため、1分で話す際に使用するロジックツリーを使用しながら、ブラッシュアップしていくことで、結果的よりよいものを生み出すことが可能になると考えている。

最後に


この本を読んでの感想

正直、この本はこれまで自分が読んできたこのような本の中でも、5本の指に入るぐらい良かった本だと感じました。これまで読んできた本は、例が少なく、適用することができる範囲がほとんどない場面でのテクニックに関してをこねくり回していたりして、生きてくる知識や能力としての側面が薄いと感じていました(これは自分の生活している環境レベルが低いことが原因かもしれないので、本としては良いものであったと考えているため、批判しているわけではない。)。しかし、基本的な部分を押さえて、どのような場面においても実施することが可能であるものが多く、生きてくる知識が多いと感じたため、非常によかったと感じました。

おすすめ度(☆5)

「1分で話せ」というタイトルで始まった本ですが、他の本には存在しなかった内容が少し散見されて非常によい文献だったと感じました。新しい内容がすごかっただけでなく、既存の知識も図が挿入されて簡単に理解することができるように構成されていました。他のこのような種類の本ではあまりなかった、実際の話かたの比較例・実践編といった部分は非常に知識の定着にも効果があったと感じました。そのため、おすすめ度は☆5とさせていただきます。

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投稿者 marumoto tokito

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