世界の一流は「雑談」で何を話しているのか

著者: ピュートル・フェリクス・グジバチ

概要


我々、日本人において雑談とは必要なものではないと考える人は多くないだろうか?だが、アメリカでは雑談とは重要な商売チャンスの一部であると考えられている。この考え方を、日本風のデリカシーにのっとって導入することで、チャンスが多くなるかもしれません。

内容


今回の著作の内容は、40個程度のテクニックが紹介されている。ここで紹介するのは、自分が読んだもので特にこの内容は重要かつ斬新だと感じた内容のみにする。

一流は「その人」に特化した雑談をしている

この背景には、日本では雑談の内容というのが定型化しているということが著者によって挙げられている。「今日の天気は晴れですね」「雨なので、今日は傘が必要ですね」。このような定番のフレーズで相手のことを詳しく知ることはできるだろうか?できないだろう。そこで、「その人」に特化した雑談を行う。例えば、A「今日はあついですね」→A「これだけ暑いと、週末は何をしていますか?」→B「週末は、ナイトプールにw」のように、相手の自己開示を行えるような雑談を行なうことこそが、一流への一歩です。

自己開示の前に「自己認識」する必要がある

相手に対して、自己開示を行う・行なってもらうためには、自己認識をしっかりする必要がある。

・「価値観」何を大切にしているのか?

・「信念」何が正しいと思っているのか?

・「希望・期待」何を求めているのか?

この上記3つのポイントに関して、自分に問いかけることで明確な回答を描くことが可能になることで、まずは自身の自己開示を行うことができるようになるだろう。

雑談を通じて「ラポール」を作る

最初にも話した通り、雑談とは目的と目的の間に挟む間接的な意味のない話ではない。雑談とは、「何を手に入れたい」かどうかを考えることである。それを考えて、「信頼」・「信用」・「尊敬」のある関係を作る基いラポールを構築することが重要だ。

*ラポール…お互いの心が通じ合い、穏やかな気持ちで、リラックスして相手の言葉を受け入れられる関係性のこと

一流が雑談に求めているのは「リベラルアーツ」

まず、リベラルアーツとは一般教養のことだ。ここで、一流が求めているものが一般教養と聞くと、日本人である我々はそんなの持っていてあたり前ではないかと考えるかもしれない。しかし、ここでおける一般教養とは、元来の意味である、人間を束縛するものから解放するための知識のことである。そのため、一流が雑談の中で欲しているものは、お互いの人生を豊かにするための知識や情報を得ることである。一般教養があることで、相手の持っている世界観や住んでいる国のバックグランドから、いろいろ深掘りすることができる。そのようなことの積み重ねが、相手からの信頼を引き寄せるものであるのだ。

相手の表情やその日の様子を確認しない人が多い

これは、要するに雑談を行うことに意味があることを理解した上で、さらに雑談で気をつけることについての内容に深く切り込みを入れているものだ。相手からの信用を得るためには、雑談で相手に対してテンプレートではない、個々の質問を投げかけることが大事だ。しかし、その人が、現在悩んでいたりする場合には、その質問の形式を少し、慰めなどといったケアを行うような雑談を行うことが重要だ。相手の表情を確認しないことで雑談を行い、相手を無駄に煽り立てるようなことになれば、それこそ相手からの信用を失うことになりかねないだろう。そのようなことを避けるためにも、雑談のテーマといったものは、事前に準備することは大事だが、面会してからの表情で、話題を変えることも重要である。

最後に


この本を読んでの感想

まず、自分の中での「雑談」が何であるかというのが、変化しました。自分も日本人的思想で、「雑談」とは時間を浪費して、わいわいするものだと認識していましたが。他者に対して、その人が持っていない知識を共有して、集合知としての人間を高めていくものだというものに認識が変化しました。そのため、自分もアイスブレイクのような「雑談」を行う際には、ちゃんと相手のほしいと考えられる情報を収集して、自己分析を行おうと考えました。

この本のおすすめ度(☆3)

人間は、「雑談」を避けることができないもののため、一度読んでみることはいい経験になるとは感じました。ただ、日常的な上司などとの会話で使用するよりは、商談先の上司などと行う「雑談」のテクニックといったものを強く感じたため、万人受けする内容ではないかと感じました。ただ、読むことで数少ないチャンスを手繰りよせる策の一つになるため、おすすめ度は3としています。

投稿者 marumoto tokito

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