著者:安達 裕哉
概要
この本では、二つの部に分かれて話が進んでいく。前半の部では、頭のいい人が実際に話す前に考えていることの黄金則についての内容を話していく。そして、後半の部では頭のいい人になるためにはどのようにすればいいのかについての話で、本書は終了した。
部ごとの要約
今回は、部の章ごとに内容を分けて要約すると、少し章が多いため、部ごとで要約をしていく。
1部:頭のいい人が話す前に考えていること
この部では、部のタイトル通りに頭のいい人が話す前に何に対して気を付けて話をしているかについての記述が主にされていた。実際に、著者の思う頭のいい人が話す前に気をつけていることは、冷静さを保つこと・賢く振る舞うこと・話の本質を掴むこと・しっかり考えること・相手を認めること。上記の5点である。(この著作の中では7つのことに気を付けるように書かれているが、他の2点に関しては他のものと被る部分があったため、今回の要約では5点とする。)一つ一つ説明していこうと思う。
冷静さを保つこと
人間は、冷静でなくなると判断が鈍くなってしまう。この事象は、話す際にも適用される。例えば、上司や親などから怒られている場面を想像してみよう。親に怒られているとき、自分の正当性を主張するべく反抗したことはないだろうか。そのときの主張のことを思い出して欲しい、自分の場合、話の筋が全く通ってないことを話していた。このようなことから、冷静さを書いてしまうと人間は、話の内容・筋が通らない・伝わらないものとなってしまう。そのため、頭の良い人間になるためには冷静になって話をする必要がある。
賢く振る舞うこと
ここでは、賢そうなふりをすることを「賢く振る舞う」ということではないことをまず伝える。「賢く振る舞うこと」とは、言い換えると相手から信頼されるような振る舞いをすることである。言い換えた、相手から信頼される振る舞いをすることとは、上記の内容や、頭のいい人が話す前に気をつけていることであげた5点の内容に被ってしまうが、よく考えること・冷静さを保つことというのが、すべてここにつながっている。ようするに、これが頭のいい人が話す前に考えることのゴールであるかもしれない。
話の本質を掴むこと
話の本質を掴むこととは、何を話の問題としていて、どのように話を進めていけば話のゴールに導くことができるか?ということを的確にしながら話をすることである。あなたは、友達と話をしていて、「結局なにが言いたかったんだろう」となる機会を経験したことはないだろうか?このような話の仕方というのは、友達間で行うのであれば問題ではありませんが、仕事の場で行うと問題になる。仕事は、短い時間で最大限の成果を出すことが求められるので、このような話方が重要になってくるのだ。
しっかり考えること
この内容に関しては、「話の本質を掴むこと」で話をしたこととは異なることを話す。しっかり考えることとは、相手の返事に対してしっかりとした結論や意見を織り交ぜることである。相手の質問や、問いかけ・話の切り出しについて、しっかりと準備などを行ってから会話を行う。これをするだけで、相手は自分の話を相手は脳のリソースまたは、時間をかけて考えてくれているということがわかる。そうすることで、相手からは信頼される。そうすることで、相手から「この人はしっかり考えてくれる」と思い重要な内容のことでも相談されるようになり、優秀な人として認識される。一つ一つの話の内容に気を使うことは、非常に疲れることかもしれないが、日常的に意識的に行っていくことで、重要な内容の相談もされるようになるかもしれない。
相手を認めること
著者の言っていたことをそのまま伝える。「承認欲求を満たす側になれ」とのことだ。これは、相手の話をしている内容を突っ込むのではなく、肯定していく話し方・聞き方をすることである。日常生活で例を挙げてみよう。もし、他者が「最近、海外に旅行いったんだよねー」と自慢的な内容の話をしてきたとしましょう。その話を、一部の人が聞くと「俺だって、1年前に海外旅行いったわ!」のような考え方をもってしまうかもしれない。しかし、その話を「すごいね!自分も行ってみたいな!」のように相手の自慢話を受け入れる側になってみよう。すると、相手は承認欲求を満たすことができます。その部分ができると、相手は自分の自慢話を聞いてくれる人間=信頼できるやつのように認識していきます。ここまでの内容を聞いている人は、「都合の良い人間としてみなされていく過程」なのでは?と感じてしまうかもしれない。確かに、相手の話を聞いていくだけの人間だと、都合のいいだけの人間として扱われてしまうかもしれない。それを、自信を持ち、結果で相手に見せつけていくことで、コミュニケーションにおける強者としての地位を得ることがここで言いたい「相手を認めることである」。
上記が、「頭のいい人が話す前に考えていること」のフレームワークの重要点をまとめたものだ。ここまで読んで、自分が感じたことを書いてみる。自分が、ここまで読んで一番頭に残った部分は、「相手を認めること」の部分だ。この部分で話されていることは、最初「相手に都合の良い人間としてみなされる」ことに関して、書かれていたと思いました。しかし、結果として相手に示すことで相手に対して優位を示すことが、コミュニケーション基い、頭のいい人が話す前に考えていることとして挙げられていた部分だ。それ以外の部分というのは、ほかの著作を読んでいても、話の内容として挙げられていた部分なので、何度も挙げられるほど重要な部分だということを再度理解することができました。
2部 一気に頭のいい人になる思考の深め方
ここでも、一部の方法と同様に、最初に挙げられている「頭のいい人になる思考」における重要なポイント5つから、面白いと思った部分で、要約をしていこうと考えている。2部で紹介されている、重要なポイントとは、「客観性」「整理」「傾聴」「質問」「言語化」である。この部分ができることで、より頭のいい人が話をする際に使用する考え方を、自分たちでもできるようになるかもしれない。
「客観性」の考え方
頭のいい人になるためには、この「客観性」の考え方を深めることが重要であることは、このような本を読む人は知っているだろう。この「客観性」の考え方を深めるためには、以下の3点について気を付けることだ。
・少ない情報を丸のみしないこと
・言葉に敏感であること
・成り立ちを知ること
3つの内容に共通して言えることは、話す内容を実際に自分で考えることである。少ない情報を丸のみしないことでは、有名人が話をしていることをそのまま伝えない。言葉に敏感であることでは、正しい言葉を使用するようにすること。成り立ちを知ることでは、なぜそのように有名人がいうのかということを知ることである。これらの、3点に気を付けてみることが「客観性」の考え方を身に着ける上では、重要になってくるだろう。
「整理」の考え方
頭のいい人になるため、2つ目の考え方は、「整理」するということだ。これは、このような話し方の本などを読んでいる人達からすると当たり前だと考えているが、下にまとめる。
・結論から話す
・事実と意見を分ける
上記の2つのことが、結論大事である。二つのことをまとめるるとこの章での「整理」の考え方とは、相手に労力をかけずに話した内容を理解してもらうということである。そのために、話す前に頭の中を整理する。その整理するために使用するテクニックというのが、上記2点。実際に試すことで、相手に伝える能力は格段に上昇するだろう。
「傾聴」の考え方
「傾聴」とは、耳を人の話をしているところに傾けることである。この章における「傾聴」の考え方とは、人の話を聞く際には、しっかり相手の一言一句を理解しながら聞くことである。たとえば、人の話を聞くと言うと、大きく2つの聞き方が存在すると考えている。自分の理解できた部分のみを聞く方法・しっかりと一言一句を理解しようとしながら聞く方法。今回の頭のいい人が話す前に考えていることというのは、後者の聞き方である。この著作にあるが、頭のいい人というのは話すことが上手い。この原因は、相手の求めている解答を素早く理解しやすい状態で、返すからである。相手の求めている解答を返すためには、相手の悩んでいる部分を正確に自分で理解して返す必要がある。そして、相手の悩んでいる部分を相手が理解しやすくするためには、どのように整理するか、についてを考えているのである。したがって、頭のいい人になるためには、この「傾聴」の考え方が必須である。
「質問」の考え方
この「質問」の考え方は、「傾聴」の考え方のステップアップ版の考え方だ。また、少し難しい内容になってしまっている。ここで少し「質問」について自分の考えていることを少し話す。「質問」することとは、「相手」の話を一言一句聞きしっかりと理解しないと投げかけられないものだと考えられる。そして、「質問」の考え方で大事なことは、「傾聴」の部分で言った一言一句全て理解する姿勢から、コミュニケーションの主体が相手にあるということを前提にすることだ。そして、そこから導けることは、「質問」をすることというのは、内容を深掘りするための手段であるということだ。この「質問」をするにも、「仮説」を立てることで相手に対して、より具体的な解答をもらうというテクニックも頭のいい人は使っているだろう。
「言語化」の考え方
この「言語化」の考え方は、他の著作・上司などに指摘されて耳にすることが多い考え方だと考えている。そのため、この考え方で大事なことは下に箇条書きすることとする。
・再定義すること
・全ての事象を言語化すること
この2点である。再定義するとは、「お好み焼は、中にキャベツを入れて・・・」を「お好み焼は、蒸し料理です」というように理解しやすい・インパクトの強いものにするということだ。長ったらしく話されると、人間は聞くことができない。それを、短い文章に置き換えることで、理解しやすくしている。また、全ての事象を言語化することとは、「すごい!」の内容を細分化して話すことである。たとえば、いい景色を見たときに、「すごい!」というのではなくて、「街の灯りが、星のようだ」というように何に関して、どのように感じたかを伝えるようにすることである。この2点をできると、相手に伝えたい内容があったとしても、端的にほぼ完璧に伝えることができます。
以上が、「頭のいい人が話す前に考えていること」で紹介されていた考え方です。
まとめ
この本を読んでの感想
この著作は、本当に例が多くわかりやすく説明されていて、とても良い本だと感じました。一つの考え方に、2つ程度の例が挙げられていて、一部の考え方にはその考え方を使用した際の話の行い方のステップなどが書かれていて、読んでいてくどい感じがせず、とても読みやすく、要点が掴みやすい本だと感じました。この本以外にも、2,3冊読んできましたが、意外にもこの著作のみにしか紹介されていない考え方などがあり、このような本をたくさん読んでいる人が読んでみても新しい知見があると考えています。後半の2部部分には、実際にどのようなことをすることで頭のいい人になれるかの考え方がたくさんあったので、自分はそれを実践しています。
おすすめ度(☆5)
上記の、この本を読んでの感想部分でも記述しましたが、この本では、一つの考え方に2つから3つの例が挙げられていることで、読む人が理解しやすい工夫がしっかりとなされていて、初めてこのような話し方についての本を読む人にもおすすめすることができる本だと感じました。また、このような本を読んできた人でも、新しい知見を得ることができる部分が存在すると感じました。読みやすく、その内容についても実践しやすい2部構成。読んでみたいと考えていたら、すぐに読んでみることをお勧めします。
