人口知能と経済の未来

著者: 井上 智洋

概要


人口知能とは、大きく2つに分類することができる。1つは、専用の用途に使用するための人工知能。もう一つは、汎用的に何の作業にでも使用することができる人口知能。今回の著作では、後者の人工知能について深掘りしていく。汎用的な人工知能ができあがるとどうなるだろうか。

これまで、人類は機械によって仕事を取り替えられてきた。電車の切符でいえば、切符を切る係員の人が自動改札機によって置き換えられました。しかしながら、ここで機械に仕事をとって代わられた人は、どのような仕事をしていたのだろうか?そこで失業してしまった人は、さらに技術的な能力が求められる仕事に就職するか、それより低い技術が要求される、肉体労働の環境で働く仕事に再度就職することとなるだろうと考えられる。これは、資本主義の基本的な考え方に基づくものである。これが、資本主義と密接に絡み合うことで、格差が生まれてしまう原因である。ここで、なぜこのような話をしたかというと、人工知能によってわれわれの仕事が全て取り尽くされてしまうだろうという疑念を取り払うためである。実際問題、過去には第3次産業革命、第4次産業革命と産業の革命がおきて、人間の仕事を機械によって取り替えられてきた。しかしながら、現在になっても人間が行わなければならない仕事は数え切れないほど存在する。それは、新しい技術が生まれることにより、さらに新しい仕事が生まれるためである。そこまで話をしたところで、人工知能が経済に引き起こすだろうと想定される事象について述べていく。人工知能が引き起こすだろうと想定される事象は何だろうか。更なる格差の助長が発生するだろうと考えられる。人工知能を最速で導入した国家、企業と後追いで導入した国家・企業では、後追いのものたちには、ほぼ何も吸い尽くすところが残っておらず、恒久的な機会損失に悩まされてしまうことになるだろう。これらのことから、人工知能を早く取り入れることこそが、これからの社会において、最も重要となることだろう。

最後に


この本を読んでの感想

今回の読書では、少し趣向を変えたものを読んでいきました。この本は、2017年に初版が出版されたもので、少しだけ過去の著作で、まだChatGPTの出現よりも前の情報で記述されていたものでした。しかしながら、この本に記載されていた人工知能が我々の仕事のどのような部分を、今後数年間で置き換えていき、汎用人工知能(GPT)が出現するとの予測が立てられていた。現在の2024年では、ChatGPTの出現により、会話ベースの汎用人口知能(画像読み込みができるようになっているため、目を与えられていると言っても過言ではないが。)が出現している。このことから、過去数年の内では夢物語的世界の話が、現実になるということを示しているだろうということが伝わってきた。ただ、著作内でも紹介があった通り、この先の未来に関して、「職業が消えていくかもしれないが、それに変わる新しい職業が生み出され、雇用は失われない」という考えには、現状の汎用人工知能の出現によるものでも、自動返答botのようなものに関してでも、新しい雇用ができているというように感じている。そのため、これからの社会において雇用が失われることでの、絶望を感じるのではなく、新しい職業がうまれ雇用が生まれるサイクルが来ることを切に願いたいと感じた。この著作からは、過去から見た現在において、人口知能の出現や出現における社会の変動などが、より実体化していることを感じた。現在、我々が感じている未来の人口知能との関わりかたというのも、決して夢物語ではないのかもしれない。ということを、この著作を通して学び。そして、人口知能がもたらした経済の影響などを、現在と照らし合わせることで、今後の見通しを学ぶことができた。これからの社会で、大きな影響を持つだろう人口知能。自分の手でも、うまく使いこなせるような努力をこれから行い、よりよい距離感で人工知能と関わっていきたい。そう感じた。

この本のおすすめ度(☆2)

正直に言ってしまうと、すこし古い著作のため、現在になってから読むことで新たな知見を得ることができると言った類のものではない、と感じてしまった。ただ、人工知能がもたらしうるだろう情報を、過去の情報から現在でどの程度の進歩が発生して、過去の予測などと比較することで、見えてくるだろうものがあるかもしれない。その観点からでは、統計的データが少しずつ含まれている本著作は、非常に良いものかもしれない。人口知能について、まだ知らないことばかりだが、最初から学びたいという人に関しても、おすすめできるのかもしれない。

投稿者 marumoto tokito

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